ドダイトスの民俗学
なんかドダイトスネタめちゃくちゃ溜まりすぎて、ドダイトスの民俗学、みたいな本が出せそうなのでめとめてみた。ドダイトスのポテンシャルすごい。
ドダイトスの歌
ドダイトスのきのしたで
あなたとわたし
なかよくあそびましょ
ドダイトスのきのしたで
色んなドダイトス
ドダイトスの樹だって、みんな同じ形のわけがない。下手したら桜、ケヤキ、杉、松、オレン、モモン…みたいな感じでいろいろいるんじゃね。後から埋まって勝手に眼が出たとかもありそう。
俺、ドダイトス。北国育ち。生えてるのはモミの木。なのでクリスマスには何が起こるか察してくれ。
俺、ドダイトス。生えてるのはヤシの木。なんか顔が三つあるポケモンがよく寄ってくるけど、一緒にしないでほしい。
俺ドダイトス。春には即席の花見会場になる。何が生えているかは察してくれ。
さる砂漠の地方にはオアシスを背負ったドダイトスの噂がまことしやかに囁かれているんですよ。砂嵐の向こうに巨大な姿。蜃気楼か、死ぬ間際のまぼろしか。
ドダイトスのポケモン部分より、一般に背中の木のほうが長生きで、木のないドダイトスはもう長く生きられないなどと言われているが、木がなくても元気なドダイトスを見た、という噂はシンオウ各地にあり、背中は一面の赤い花畑で見知らぬポケモンが戯れていたとか、竹林だったとか様々だ。
自分だけ生えてる木が違うドダイトスはみんなの笑いものだったけど、お殿様に喜んで貰えたよ! みたいなのはどうですかね。
俺のドダイトス、スターの実がなるんだぜー へへーいいだろー!
ドダイトス型の鉢植え
盆栽愛好家が一度は通る道。
ドダイトス型の鉢植えはシンオウ地方の花屋さんでよく見かけ、観光客用に土産店でも売っている。
神社を背負っているドダイトス
背中に神社を勧進したドダイトス。トレーナーは巫女さんで、神社は故郷の神社の分社なのである。賞金をゲットすると分社の賽銭箱に入れるぞ!チャリーン。
他の手持ちはロコン、ニャース、ジグザグマだがなんか守銭奴ぽいのはきのせいか。
コトブキシティには鳥居と稲荷神社と賽銭箱を背負ったドダイトスが現れ、市中を歩き回り、勧進をして回ってたという記録が残っている。用心棒としてルカリオが背中に乗っており、賽銭を盗もうとする輩は懲らしめたという。
墓場としてのドダイトス
かつて旅した仲間が皆ドダイトスの木の下に眠っている。
シンオウ地方は広いのでドダイトストレーナーはドダイトス一匹が眠れる土地を買ってみんなで入るのだ。
やけに尖った岩と凸凹の多い森に迷い混んだなら、そこはドダイトスの墓所だ。君が歩いてきたのはドダイトスの背中の上だ。
シンオウのどこかには、ドダイトスの森があるという。その森は地面がでこぼこで、岩が多い。でこぼこの一つ一つが元ドダイトスなのだ。ポケモンたちを育む豊かな森であるらしい。ポケモントレーナーは所縁のあるドダイトスの墓参りの時のみ、そこに入ることができるという。
そんな話がシンオウ地方にはまことしやかに伝えられていて、畑の向こうの小山は昔は大きなドダイトスだったのよ、とか、あの稲荷山はドダイトスだったのよ。昔は社を背負って歩いていたの。なんて話が各地にある。死んだら相棒のドダイトスの中に埋葬して欲しいというトレーナーは多い。
ねえ、ダイビンクを教えて。
少年は言いました。ダムの底に行きたいのだと。
だってあそこにはおじいさんのお墓があるの。ドダイトスの甲羅の中で眠っているんだ。ここがダムに沈む時、移そうとしたけれど、ドダイトスと引き離すのは可哀想だから、そのままにしてあるの。
元々がドダイトス
シンオウ人、ドダイトスが好きすぎるので、あの裏山は元々ドダイトスだとか、あの丘はドダイトスだったとか、あの小さな島はやっぱりドダイトスだったとかいう話があちこちにあるんだけど中にはガチでドダイトスなのがあるのがシンオウ地方である。
「うちの神社のご神木、ドダイトスの木なんですよ」
あるシンオウの町には小さな丘に社が立っている。この丘は元々ドダイトスだった。昔、冷害で作物がとれなかった時、ドダイトスが背中の樹にたくさんの実をつけた。来る日も来る日も実をつけて、人々は生き延びる事ができたが、やがてドダイトスは死んでしまった。人々は祠を立ててそれを祀った。
ドダイトスの社には毎日果物が供えられるという。
畑としてのドダイトス
ドダイトスの背中を耕して木の実作ってるトレーナーはいそう。ポケモン木の実プランター。
ドダイトスのきのしたで
オレンとモモン
キーのみうえましょう
ドダイトスのきのしたで
ドダイトスの樹の下で大根を栽培、収穫して枝に吊るし沢庵を作るトレーナー。
さつまいもを栽培、樹の下で芋を焼いてめっちゃ怒られるトレーナー。
ぼんぐりを植えてガンテツのところに通うトレーナー。
ドダイトス専用コンテスト
全国ドダイトス箱庭コンテスト。ドダイトスの背中の上の森をいかに美しく育てるかのコンテスト。引退後のトレーナーの楽しみとして、シンオウでは人気が高い。
「この岩の苔むし具合!」
「ほう、木の上にムクバードの巣が」
「ビッパの巣穴とはポイントが高いですな」
「湧き水とは珍しい!」
「この木にはホーホーが住むうろがありますぞ」
「こちらにはパチリスの住む穴」
「見てください、この木にびっしりついた宿り木の美しい事!」
「実はこの草むらは一帯はナゾノクサでして」
「ウツボットが住み着いて食われかけました。審査員の皆さんもご用心くださ…アーッ言ってる側から!」
甲羅の面積に応じて○平方メートル級があり、春、夏、秋、冬それぞれ開催されるのだ。
私のドダイトスの背中では春にはタケノコ、夏にはトウキビ、秋にはマツタケ、冬にはリンゴが収穫できます。
うちのドダイトスはすごいですぞ。樹液が自慢でクワガタ、カブトムシ集まり放題、もちろんへラクロスやカイロスも。この前なんかピンクのバタフリーが!
子供を授ける場所としてのドダイトス
シンオウ地方の母が子に語る冗談の一種には、お前はドダイトスの木の下に捨てられていたんだよっていうのがあり、実際にドダイトスの木の下にいた赤ん坊を育てたら、英雄になったという昔話もあります。
子供が欲しくて神に祈った所、ドダイトスの木のうろを見に行くようにお告げがあったという話も。
またペリッパーは神様の国から、子供を運んでくると言われていますが、運んだ子供の入ったゆりかごをドダイトスの枝にひっかけておくとも伝えられています。
文学としてのドダイトス
ドダイトスの木の枝につけたブランコ。あるいはタイヤ、ハンモック。木の上の秘密基地。これはシンオウにおけるノスタルジックシンボルといえます。
これは私のおばあちゃん(おじいちゃん)がドダイトスの木の下でしてくれたお話です。みたいな語り始めはシンオウ地方では定番。
シンオウの有名な文学作品にドダイトスの木の下で教室を開いた男の話があります。
「僕の事はナエトル先生と呼んでください」
木の枝にかけた黒板に先生が板書をします。
学校に行けない開拓民の子のためにナエトル先生は奮闘します。青春あり、死別あり、そのうち先生が逃亡犯であるという噂が立ち…。
タイトルは「ナエトル先生」
これは私のひいおじいさんが話してくれたことです。ナエトル先生はあるとき、大きなドダイトスに乗ってやってきたそうです。その日はとても天気のいい日で、ひいおじいさんの家のじゃがいもの畑を大きなドダイトスの影が横切ったと聞いています。
学校や家じゃあ、居場所なんてなくて、ドダイトスの背中だけが拠り所だったみたいなので始まる文学絶対あるし、背中の探索をしていると墓石見つけてぎょっとしたりします。そのうちに木の上から下を見ると、背中の上で過去にあった事が見えるのに気がついて、あの墓がトレーナーのものであると気づく。
聖域としてのドダイトス
大きなドダイトスの背中は一種の聖域たりうるものだ。神の降りる場であり、舞や能を奉納する場でもあった。ドダイトスの背中にある種のきのみを植え、無事に実がなれば願いが成就するとの話もある。成就する願いはきのみの種類によって違うという。
神社の鎮守の森と同じような感じで、ドダイトスの背中に逃げ込んだポケモンは捕まえてはいけない、再び背中から出るのを待て、みたいな紳士協定が一部地域に存在する。子育て中のポケモンがいるからというのもあるが、ポケモン密度が高いため、返り討ちに遭う可能性を示唆しているという説もある。
ドダイトスまとめ
今まで語ってきたようなドダイトスのお話も、ドダイトスの木の下でおばあちゃんがしてくれたりするのがシンオウ地方。
おばあちゃんはね、ドダイトスの木の下に捨てられてた所を拾われたんだって。そして最後は同じドダイトスの木の下で眠るように亡くなった。お墓もドダイトスの背中にある。