ネイティと山の神
こちらを観察しているかのようなまなざしなので、山の神が、人間の行いを監視するために遣わしたのだと云われている。だから大人たちは子供達の悪さをネイティが見ていると言って戒めたし、山の中で必要以上のものをとらないようにしてきた。
農業に必須な水は川となり山からもたらされる。緑豊かな山がその中に多くの水を蓄えていることを人々は経験的に知っていた。
農村では収穫の感謝を山の神にささげるとき、神に山から下りてきてもらってもてなすなどの儀式を行ったり、祭を催したりする。その際は祭礼の旗を立てたり、人形を作ったりとなんらかの印を用意するが、山の神はネイティの目を通してそれを見、人里に下りてくるのだという。
ネイティの冠羽はトレーナーにとってネイティの感情や健康状態などを知るうえで重要な指標となる。これはセンサーとか、風読みだとか赤アンテナだとか様々に言われいるが、伝承によれば山の神から、神使の証として授かったものであり、また山の神の意思をネイティに伝えるものでもあるという。