ポケモン民俗妄想まとめ(6日1日)
チルタリス
夏に出来る巨大な積乱雲を昔の人はチルタリスの巣と呼んでいた。巨大な積乱雲が雨や雷を出しきると、最後に残るものがチルタリスである、と考えたのだ。
そういう意味でチルタリスは雨を呼ぶポケモンでもあった。
ボスゴドラ
製鉄技術が未発達な頃は、ボスゴドラの身体の鉄を材料として様々なものに加工した。
ボスゴドラを倒して、その身体を納めるとその年の税金や労役を免れたというが、それは命がけの行為であった。
モスノウ
昔、モスノウの姿を見た王女が、モスノウの羽のような透けた布を纏ってみたいと言ったので、国中探したが見つからない。そして職人が苦心してそれに近いものを作り出した。それがレースであり、当時は糸の宝石と言われ、屋敷ひとつ建つと言われるほどに高価なものだった。
ヌケニン
昔、ある夏にとある森でテッカニンが一斉に進化、近くにあったフレンドリィショップに売っていたモンスターボールの全部にヌケニンが入り込んで売り物にならなくなったという事件があったらしい。これは怪しげなおっさんからヌケニンを500円で買ったという元虫取り少年から聞いた噂である。
パルシェン
野生のパルシェンとバトルした後、足元に転がったトゲキャノンを見たところ、変な形のトゲがあった。砕いてみたところ、ビンに入れて海に流した手紙だった為、返事を書いて送った、というニュースが新聞に載った事があった。
リグレー
家にリグレーがいるという少年はある晩、家のテレビで映画を見た。宇宙人が環境変化で住めなくなった母星から離れ、旅をして、今少年の住んでいる星にたどり着く内容だった。
このような映画を見たという証言は時たま聞かれ、そのうちの何人かは有名なSF映画監督になった。
ランクルス
昔、ある少年が砂漠で大怪我をし、出血して瀕死の状態になっいるところ、ランクルス達が現れ、手を繋いでくれた。すると、ランクルスを包む液体が体内に流れ込み、血の代わりとなって、彼は一命をとりとめた。
「一時期は彼らと交信できた。どこにいるかがわかったし、簡単なコミュニケーションもとれた」
大人になった青年は話してくれた。
今は、と聞くと
「もうできない。体内の血が完全に人間のものに入れ替わったんだと思う。さみしいけれど、でもきっとそれでいいんだ」
と、彼は語った。