017のネタ帳

ポケモン二次創作ネタとか。

2018-10-20から1日間の記事一覧

黒絵筆のドーブルの話

図工の時間が嫌いだった。 家は貧乏だから僕は絵の具を持っていない。 物のない時代、兄弟の一番上だった僕には兄弟からのお下がりなんてものもなくて、絵を並んで描くような友達もいなかった。 だから写生する絵はいつも鉛筆の黒一色だった。 先生はそれで…

キュウコンの尾の伝説

とある山村には尻尾が一本しかないキュウコン(イッコン様)が祀られている。戦国時代に落ち延びてきた武者たちを哀れに思ったキュウコンは自分の尻尾を様々なものに変えて住めるようにしてやった。一本は川になり、一本は道になった。三本は一面の稲穂を抱…

ネタメモ:◯月×日水温●℃

◯月×日水温●℃ある日、島の海がピンクに染まった。ラブカスの群れ?いやあれはプルリルだ!沈む漁船、交通遮断、上がる水位、町に迫るピンク!人々は巨大ドククラゲを復活を決める。 #ふぁぼ来た数だけまったく作る予定のない同人誌のタイトルとあらすじを書…

ネタメモ:水虎

シャワーズって私の中では結構怖いイメージなんですよ。人に覆いかぶさる事で溺死させたり、水に近いから体内に入り込んで操ったりできると思うんですね。溺死させた人間の体内に入り込んで操るシャワーズ。ゾンビィ! あとヨワシのようにむれの姿っていうか…

ネタメモ:エボリューションパニック

その日、神社周辺からはギャーッという悲鳴があちこちから響き渡った。別にグロ画像とかオバケを見ちゃったわけではない。彼らはただ自分のポケモンが目の前で進化したのを目撃したに過ぎない。 なんで進化でそんな悲鳴をあげるかと言えば世の中には諸事情に…

ネタメモ:帰ってきたみのむし家の一族

ツッキー「さっそくですがお話を聞かせてください!こちらの家ではフォレトスを氏神様としているそうですね。どんなご利益があるんでしょう?」(期待の眼差し少年「特にないです」ツッキー「特にない?」少年「ないです」 古文書を解読したツッキー「先祖の…

とあるぬいぐるみ店の話

私の地元、ホウエンのとある町のアーケードには地下街がある。学校帰りに時々寄っているのだが、最近そこに気になるお店が出来た。ぬいぐるみの店である。 ガラス越しに中を覗くとたくさんのジュペッタが並んでいる。大小様々で汚しの具合はも色々。ツギハギ…

祖父の友人の話

これは僕の祖父が話してくれた事だ。 昔この島には学校に行ってない子がいた。彼とは船着場や海岸で会った。親はおらず、シャワーズの乳で育ち、魚をとって、時にブースターに焼いて貰って命を繋いでいた。空が赤くなりだすとその姿が変容していき、日が落ち…

夏の終わりに

夏が来ると思い出す。 終わりに咲いた太陽の花。 日差しがこんがり石段を焼いて、蝉の合唱が蒸し暑さに溶けていく。そんな昼下がり、私達はアイスキャンディをかじっていた。境内から見た鳥居が切り取ったのは、空にむくむくと育った入道雲。 売られたバトル…