017のネタ帳

ポケモン二次創作ネタとか。

カナズミシティ雑感

小説「クロ」の取材のため、6月27日、28日にカナズミシティこと博多(福岡市)に行っていました。
ポケモン世界の妄想を絡めながら雑感を。

二日間地下鉄の博多〜西新、香椎、歩いたり、バスに乗ったり、地下鉄で潜ったりで、「クロ」の主人公、カズキ君がカナズミのどのへんに住んでて、どのへん通っているのか、その生活観みたいのが浮かび上がってきました。たぶん西新住んでて地下鉄で天神、そっからバスに乗って九州産業大学付近に通ってますね。

まぁ私が行ったところから適当に決めただけですけど。
休日はボカロいじったり、大濠公園でのんびりするとか、博多や天神あたりで遊んでいるのではないでしょうか。漁港はキャモメ広場でイベントがある時に。キャナルシティはたまに。

カズキ君は学生向けの安い下宿に住んでおり、福龍荘という古い建物です。
(これは私が中洲川端近くで泊まった福龍旅館がモデル)
木造りの階段と廊下を挟んで2Fに個室があり、そこにそれぞれ学生が入居しています。キッチン、お風呂、トイレ、冷蔵庫、洗濯機などは共同。wifiあり。古いので部屋も和室でそこに絨毯を引いてベッドやら机やらを入れているのではないでしょうか。
ポケモンの飼育は建物を傷めない範囲内で許可されています。

バスへの乗り換え場所である天神(兼澄天神)は、地下鉄の乗り換え地点でもあり、家族との食事会の際にも頻繁に通る地点だと考えられます。天神には各種デパートや佐世保バーガーが食べられる商業施設のほかに地下街があり、ケンタロスの頭のマークがシンボルです。ファッション関係のおしゃれなお店やセレクトショップのほかに、ポケモンのフーズの専門店もあって、クロのカリカリはこのあたりで買っていると思われます。

そして、キャナルシティですが、ファッションやレストランは当然として、スポーツウェアや登山用品などが充実しているのが印象的でした。あちらの世界ではトレーナー向けのウェアや野外活動のためのグッズを販売しているのではないでしょうか。手持ちのポケモンに合わせたコーディネイトをしてくれそう。

そしてキャナルシティはご当地アイドルの公演がある。そして噴水の水路に当地アイドルのおっかけが落ちるといいます。私が行った時は自動噴水によるウォーターショーがありました。あちらではポケモンのコンテスト会場が併設されてる可能性が高いですね。

カズキ君は歓楽街の中洲川端にはあまり興味がなさそう。屋台も観光向けでお値段がするので、地元の西新商店街などで食べることが多いでしょうね。

中洲川端ですが、新宿は歌舞伎町、札幌はすすきの、ようするにそーゆーとこなので(旅館の周りもラブホだらけ)なので、無料案内所の乱れづき。きっとポケモンの世界なら、サーナイトとかが相手してくれるキャバクラやエルレイドがホストを務めるホストクラブとかあると思う。

印象的なのはホストやホステスへのプレゼント需要なのか、夜の花屋が沢山あること。胡蝶蘭がたくさん。段ボール箱入りで宅配便で届いているのも見かけました。きっとポケモンの世界なら高級きのみ店などもあるのではないでしょうか。やつらシャンパンタワーのかわりに高級きのみピラミッド作るんですよ。

あと月の石っていう夜のお店があって吹いたのですが…
あれでしょ、ピクシーのママかと思ったらニドクインのママでてくるし、エネコロロのホステスに万札剥がされるんでしょ、知ってる。

まぁカズキ君があの付近に行くのはなんらかの用事があるとか、祇園山笠の時でしょう。山笠を舁きはしないものの、祭りの時期はソワソワしてくるし、見に行ったりはするのでは。

あちらの祇園山笠ですが、曳き山笠は人間が引くものでポケモンは参加できません。あくまで人間がポケモンのように鍛えてやることろに意義がありそうです。ただ、山笠のモチーフにはポケモンが多く登場します。グラードンカイオーガレックウザ、御三家のメガシンカなどは人気の題材です。

また、勢い水は水ポケモン達が掛けてくれます。
山笠は観光用を除いてお祭りが終わると解体されてしまいますが、神職が厳重に儀式した上で、各流の皆さんによって粛々と解体されます。ちゃんとやらないとジュペッタになってしまうので。過去にそういう記録があります。

当時を知る山笠の重鎮「なんつっても腕のいい兼澄人形師が丹精込めて作りおった山笠じゃけん、ジュペッタもそら強かけん、大変だったばい。まず身体が大きか。技の一振り一振りが大きいとよ。流の衆のポケモンばみんな出しよってようやく捕まえたとね」

カナズミの女達はいい男を祇園山笠で見出します。締め込みで締められたよく引き締まったお尻でもって見極めるのです。カズキのお父さんもかつて山笠をやっていたので、お母さんも尻で決めたと思われます。でもフタキの件があって引退しました。本当はカズキ君を流に入れたかったけど中止です。

また、西新商店街はどうもサザエさんの作者であるとか長谷川町子ゆかりの地らしく、そういう装飾がされてました。こっちではパールルさんかもわからない。
商店も博多や天神のオシャレ感がなく、俗っぽい。あと子供が多い。住宅街でボールを持った子たちが駆けていき、印象的でした。きっとポケモン世界ならポケモンたちも一緒なのでしょう。

商店街から少し離れた急階段を上った先にはひっそりとした神社があり、商店街の一角が見えました。福龍荘は安い下宿ですし、このような小高い場所にありそうです。階段のほかに建物と建物に挟まれた商店街へ抜ける人ひとり通れる細坂道があり、こういうところから登り下りしているかもしれないと思いました。

また西新という場所は福岡空港から空へ上がって行く飛行機が見えます。

作中にもある通り、カズキ君は頑張りに対して精神的に報われず、心を病んで一時期不登校になりますが、そんなカズキ君の部屋からもカナズミ空港から他地方へ飛び立つ、鋼の翼の飛行機が見えたのではないでしょうか。

ところで博多と福岡には確執があり、市や県の名前にしても、福岡じゃなくて博多だろ!!!みたいないざこざがあったと聞き及んでおります。(で、駅の名前は博多になった つまりポケモン世界のカナズミ市と博多の間でも何かしらあったんじゃないかと想像されるわけです。
 
博多祇園山笠では、山笠を舁く集まりである流(ながれ)は町の区分で決められておりますが、これは旧町の区分が基準になっており、今の町の区割りとは異なります。福岡市が町の区割りを変えてしまった時は反対の声があがり、流が解散の危機になったなどと本には書いてあります。

なのでカナズミシティ在住かつ、山笠の流に所属するみなさん皆さんは自らをカナズミっ子とは呼ばず、誇りと伝統もって博多っ子を名乗っているかもしれません。駅名も兼澄ではなく、まじで博多の可能性があります。
 
また明治時代には祭が政府から禁止されてしまったようで、役所に大勢がおしかけて大変なことになったそうで、ポケモンバトルの一つもあったかもわかりません。 尚、このころの男達は尻剥き出しどころか上半身は半裸だったそうで、この時にじゃあ上は法被着るから、ということになったそう。
 
法被は今は各流の独自デザインになっており、流のアイデンティティになっているそうです。ポケモン世界ならば、流のシンボルマークとしてうちはレックウザ、うちはバシャーモみたいな感じてポケモンの紋を入れてるかもしれませんね。
 

ところで福岡市営地下鉄は駅ごとにシンボルマークがあるのですが、祇園駅の山笠の法被姿のシンボルマーク、どう見ても法被を着たアチャモにしか見えないんですよね…
 
「カナズミシティは地下鉄文化である。俺たちカナズミっ子は移動の際に地下に潜る。イワークハガネールのように。そうして鉄でできたデンヂムシの連なりに乗って目的地を目指すのだ。 兼澄天神はデンヂムシ達の待ち合わせ場所であり、地上のデンヂムシ…すなわち市営バスへのアクセス場所でもある。
 
俺は大学までのバスコースが好きだ。バスはひとしきり椰子の木の植え込みで区切られた広い道路を走り終えると、高速道路の門を潜り、海の上を渡る。コンクリートで固められた岸に種々の船が寄せられている。次に見えるのは巨大冷蔵庫を備えた倉庫や、運送業の基地などが連なる倉庫群である。
 
次に見えるのは巨大マルマインのようなガスタンク群。そこを超えると風景は郊外になり店や民家もカナズミの洗練されたそれとは異なってどこか俗っぽい。雰囲気は西新のそれに似ているけれど、車の移動を前提にしたような間隔で、密集ていない。 「次はカナズミ産業大学」 誰かが降車ボタンを押した。」