017のネタ帳

ポケモン二次創作ネタとか。

ポケモン世界賞金考察

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 ポケモンバトルで貰える賞金はバトル相手から貰えるだけにとどまらない。野良バトルの見物客が良いバトルだと思ったり、推しのポケモンのバトルだったりすると、これでご飯でも食べなさい、その愛らしいピジョンに何か買ってあげなさいとか言ってご飯一食分くらいくれたりする。
 またバトル中に進化が起こると、運がよければご祝儀が貰える。見物していたトレーナー達が缶に小銭を集めて渡してくれる事がある為だ。このお金で美味しいご飯をご馳走してやろう。ポケモンの入ったモンスターボールをデコレーションしたり、新調するのも良いとされる。
 進化ご祝儀はトレーナー当人も嬉しい思い出として記憶している事が多く、その時に貰った五円玉を一枚だけとっておいて、巾着に入れ、お守りにしてるトレーナーもいるという。またそうして得た硬貨を賽銭にすると、バトルの願掛けにおいて強い力が働くという話もある。
 ある町のジムリータはバトルに勝つと賞金として余分に五円玉をくれるという。そして近くに神社があるから詣でるようにと勧めるそうだ。
「この町に来たのだから、この町と縁を結んで欲しいという想いから始めました」
と、リーダーは語る。
「旅をしていたころ、ある町のリーダーにずっと勝てなくて。毎回、神社にお参りしてから挑んでいたんです。それから十年後にジムリーダーの任を受けてから、配属先の町を知って驚きました。毎日のように詣でていたあの神社のある町なんです。これはもうね…」
 また、電車を愛好する乗り鉄トレーナーの間では賞金がわりに駅弁をかけるという文化があり、ブリーダーやコンテストのコーディネイターの間では、珍しいきのみをかけたりもするそうだ。やまおとこから、進化の石を渡されたとか、あるポケモンの生息地を教えてもらったといった事例もある。


「うーん、僕はバトルは詳しくないからなあ。その代わりと言ったら心元ないけど、代わりにこれあげる。手を出して」
 そう言うと青年は五円玉を手のひらに乗せてきた。
「五円じゃ何も買えないよ」
 と、少年が言うと
「神社の賽銭にはなるよ」
 と青年は言った。
「地元の神様を味方につけるのはとても大事なことだ。境内や道中で新しいポケモンが見つかることもある。その前にそば屋にでも行こう。一食くらいご馳走してあげるよ。願掛けもポケモンバトルも腹が減ってはできないってね」