017のネタ帳

ポケモン二次創作ネタとか。

ポケモン民俗妄想まとめ(8月12日、18日)

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マグカルゴ
死火山で冷えて固まったマグカルゴが発見される事がままある。火を入れてごんごん燃やすと稀に復活する事があり、占いに用いられた。マグカルゴが復活するとその歳に生まれた子は病気なくよく育つという。復活しなくてもその火で餅などを焼き、参拝者に配る。安産の御利益があるという。

ペラップ
昔は録音装置がなかったからその役割を果たしたのがペラップだった。琵琶法師が活躍した時代には平家物語をフルで詠唱できるペラップがいたといい、人々がペラップを囲んだ。ただし事故は起きるもので、順番がおかしかったり、別の物語が混じり込んだりした。だがそれも楽しみの1つだった。
「ハルハアケボノ、ヨウヨウシロクナリユクヤマギハスコシアカリテ、ショギョウムジョウノヒビキアリ」
「その竹の中に、もと光る竹なむ一筋ありける。あやしがりて寄りて見るに、筒の中光りたり。それを見れば、三寸ばかりなる人、いと美しうて居たり。ごん、お前だったのか」

ハスボー
昔の壁画に少女が巨大なハスボーに乗り、水面の上を移動したり、たくさんの果実を乗せて向こう岸からやってくるといった内容のものがある。想像力逞しい絵画であるが、一説にはまだ進化系を獲得していなかったため、当時のハスボーはひたすら巨大になったのでは、という説もあるという。

スボミー
きれいな水のあるところにはスボミーがいる。かわいい見た目だが、毒のある花粉、激しいくしゃみを起こす花粉をばらまく厄介な存在であると同時に水辺の小さな守人とも。フキの自生地とも一致するため、フキの下に住むというコロポックルスボミーのことではないかと指摘する学者もいる。

ミカルゲ
108の魂が集まったということから、中国の古典である水滸伝(108の豪傑が活躍し、世直しを行う)との関連を指摘する者もいる。
ミカルゲは悪さをしないよう要石に繋ぎとめられたが、果たして悪さとは何だったのか、悪とはそれを見るものによって異なることに注意しないればならないのだ。

スイクン
北風の化身と言われるスイクンは実体がつかめないものの代表だ。フィールドでポケモンの足跡を見つけ、その正体がわからない時、年輩者たちはこれは北風の足跡だ、と言った。ようするに私にはわからない、という敗北宣言であるが、洒落た言い回しであり、子供もわくわくするので私は好きだ。

シビビール
獲物に巻きついて、あるいは大きな口で噛み付いて電気を流す。昔は大型のポケモンの救命やマッサージにシビビールを利用したポケモン医者もいたらしい。カビゴンや格闘ポケモンの肩こり治療にとても良い、という。

タマタマ
いつも6匹でいる。6匹でないと安定しない。6は占術的にも調和とバランスの意味を持つとされ、一説によれはポケモンの一度に持ち歩ける上限である6匹もタマタマが基準になっているのではないかという説がある。

シンボラー
シンボラーを自らの手で作り出そうと、様々な人々がその形を模して動かそうと画策してきた。絡繰仕掛、生贄や魂入れなど方法は様々だったが動きだしてもすぐ地に落ちる事が多かったようだ。結果として動かなかったものの、美術的価値が高いとして博物館や美術館に飾られているものもある。

ドンカラス
子分のヤミカラスにエサや光るものを集めさせている。各地方の大都市にはその都市のヤミカラスを束ねるドンカラス達を束ねる首領(ドン)たるドンカラスがいるとされ、都市のどこかに財宝を隠しているという都市伝説がある。行方不明になっている宝石や絵画もこのドンの所有であるという。

ゴルーグ
科学の力を持ってしても未だ動力が不明である事もあって、様々なSF作品が作られた。その動力は人類の未来の時間であり、ゴルーグを動かせば動かすほど、人の文明の寿命が短くなるので製造を辞めたとか、惑星の活動と連動しており、ゴルーグが動かなくなると惑星の終わりが近いとも。
また太陽の力を体内に転送しているとか、ゴーストらしく、人やポケモン寿命であるという話もある。人やポケモンが不慮の事故や病気でで死んだ時、生物として本来持っている残りの寿命が動力に回される、というのだ。大きな動力を確保するために殺される命を嘆き、ゴルーグは製造者を殺したという。
ゴルーグが人やポケモンを守るのはなぜか? それは生物本来の寿命を全うさせて、自身が停止するためである、とあるSF小説は締めくくっている。