017のネタ帳

ポケモン二次創作ネタとか。

なつのうた ポケモン世界俳句つくってみた

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先日ちょっとばかり俳句の批評を読む機会があり、大変刺激を受けた。

芭蕉の「夏草や強者どもが夢の跡」「旅に病んで夢は荒野を駆け巡る」って、てっぺんいけなかったり、もっと旅をしたかったトレーナーの未練っぽくて、あの世界だと別の意味が発生しそうではある。さすがは俳聖である。ポケモン世界でも通用するらしい。

そして俳句と言えば季語。ポケモン世界独特の単語ってあると思うけど、ポケモンリーグって俳句でいう夏の季語だったりするのだろうか。
ポケモン名もテッカニンヘラクロスキマワリ、チリーンは夏の季語、氷ポケモンは冬の季語(あえて夏に使うとかはある)みたいなのはありそう。ラプラスは当然、夏の季語だろ、などと考えたりする。現実世界でもGOのラプラス騒動なんてあったくらいだから、普通に採用できるのでは。

などと妄想を膨らませながら、ポケモン俳句いってみます。
ポケモン名をぼやかしているのもありますが、何のポケモンか、どういう気持ちを込めたものか想像してみてくれるとうれしいです。夏が多め。

 

送り梅雨 軒下滴る かげぼうず

 

ラプラスの 背中に乗った 枕元

 

水入りて 私の存在 透きとほる

 

時渡り 祠に刻む 蝉時雨

 

天の川 龍が泳ぎて 星を喰う

 

短冊の ほろびのうたで 宙(そら)の瞬く

 

目が合えば 球の飛び交う 盆の暮れ

 

バテ食めば 苦瓜の味 チュリネの葉

 

マッスグマ 縦縞昇る 夏の川

 

海小島 獣を駆りて 岸を描き

 

線廃り 陽炎追いかけ 一角獣

 

今は夢 虫捕りカイロス ヘラクロス

 

鳴り止まず むしのさざめき 二人森

 

空の鳥 届かないのに いとをはく

 

それきりね 大蟷螂が 縁を切り

 

夏嶺(なつやま)を じぐざぐ進む 木陰縫い

 

まっすぐに 闇夜に目指す 宿明かり

 

今朝に発つ 立塞熊は 母の顔

 

たぶんねと 分ける草むら 里彼方

 

旅立って 今は抜け殻 トランセル

 

迫り来る 夏の終わりか スピアーか

 

蜘蛛の糸 木陰で手繰る 夏契り

 

毒針を 胸に残して 惜しむ夏

 

コロボーシ 僕を呼ぶ声 姿は見えず

 

激流に マトマ転がし アズマオウ

 

ピジョットの タマゴで生まれし 台風よ

 

悔恨も 言葉も飲み込む ウツボット

 

病める夜に 嘲笑(わら)うは己か ゲンガーか

 

リード切り 私はグラエナ 夜野走る

 

ドンカラス ビルの懐 埋め星

 

大鳩の 冠羽かけたる 冬木立

 

雪晴れに 北風の歩を 指差して

 

炬燵の子 地図をなぞって 一番道路

 

かぜおこし 想い告げよと 花の下

 


思いのほかいっぱいできてしまった。
これ本にしたら需要あるかね?